姉御草紙~街角の赤いハーレー~

猫と暮らして半世紀 バイクと出会って四半世紀 大好きな猫とバイクとの日々を綴っていきます

世の中 安穏なれ

だいぶ前のことだけれど、

テレビを見ていたら街頭でインタビュアーが若い女の子に

「これ、読んでみてください。」とテロップを見せていた。

 

大きく“玉砕”と書いてあるテロップを前に、若い女の子は

う~ん・・・う~ん・・・とうなりつつ、最後にこう叫んでいた。

 

「たまくだけ!!」

 

そこで腹を抱えて笑ったのは、

私も誤答した彼女と同じように若かったからかもしれない。

 

 

ちょっとした経緯があって実家の先祖代々の過去帳を預かり中。

浄土真宗なので、お位牌はなく

過去帳の月命日にご先祖様の法名が記してある。

 

 

浄土真宗では位牌にいれる魂がこの世にはなく、

亡くなればすぐに仏になると考えられているのだそう。

なんとなくあの有名な・・・あの風になって大きな空をふきわたる歌のような?

そう考えるとしっくりくる。

 

 

 

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過去帳の8日の頁に記してあるのは大叔父。

昭和19年7月8日 海軍上等水兵 〇〇英夫 と記してある。

どこで亡くなったのかもわからない、と生前よく祖母がこぼしていた。

何気なくパソコンで調べてみると、その日はサイパン玉砕の日。

 

 

2012年1月の親鸞上人の750回大遠忌法要。

スローガンは「世の中 安穏なれ」だったそうだ。

その思いはきっと誰の胸にも等しくあるのだろう、と想う。

 

 

そして私も歳を取り、

玉砕を“たまくだけ”と読む子を笑うよりさきに

似たような状況に遭遇したとき、遠い先祖に思いを馳せるようになった。