姉御草紙~街角の赤いハーレー~

猫と暮らして半世紀 バイクと出会って四半世紀 大好きな猫とバイクとの日々を綴っていきます

モンスターマシンにさようなら

時は平成元年。

限定解除した勢いで買った GSX-R1100。

とにかく軽くてパワーがあるので、

私のようにサーキットを走るわけでもない街乗り女子には宝の持ち腐れ。

 

でも、いま振り返るとライディング講習会に参加したり

自宅の前で段ボールに横たえて引き起こしの練習をしたり。

なんとか乗りこなそう、と頑張っていたっけなぁ。。。

 

 

 

 

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忘れもしない、これは納車後10日くらい経った頃の写真。

栃木市の某所、山の駐車場にて。

笑ってますが、実はこの直前にタチゴケして大泣きしてます。

たぶん、反対側のウィンカーレンズは割れてます。

写ってないけど。

 

 

納車記念に写真を撮りに行こう、と彼氏に誘われたので

団子と卵焼きが名物の小高い山に行ったんです。

山の登り口、団子屋の前の細いカーブで

エンストしたらタチゴケしまして。

アクセルの開けが足りなかったんでしょう。

そして右が山側、左が谷側なのにクセで左足を出した。

 

(教習所や試験場では停止する時に右足をついたらアウト。

 ですからどんな時もとっさに左足が出てしまう。今もそう。

 ほんとこれ、良し悪しなんです。)

 

・・・キャーッ!地面が無い!!

ガシャーーーン☆

 

彼氏はすでに全開バトルフィールドへ走り去った後(笑)

 

無残にも谷側に倒れてビクともしないバイクと格闘していたら、

道端の団子屋からサラリーマン風の男性が走り出てきて

起こすのを手伝ってくれました。

ウィンカーの破片を拾っていたら、たたみかけるように

店から出てきた団子屋のおばさんに怒鳴られました。

 

「あんた、自分の乗ってるバイクも一人で起こせないで!

 情けないねまったく!!」

 

その通りだ、と思ったら涙が出てきました。号泣。

ついて来ないことを変に思った彼氏はUターンしてきたんでしょう。

いつのまにかそばにいて

「気にすんな。」

と言ったけど、私の気持ちは晴れず。

 

 

その年、大型連休には宮城~秋田~岩手をまわるツーリングにも行き

毎日の通勤にもGSX-R1000を使っていたけれど、やっぱり

私にとってのモンスターは最後までモンスターだった。

恥ずかしいことに何百回練習しても、

このバイクだけは一人で起こせるようにはなりませんでした。

 

 

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買って半年後の最後の記念写真。

総走行距離2500kmでさようなら。

 

この子はこの後、交通機動隊員に嫁に行ったと噂に聞きました。

職業柄、どこでネズミ取りをしているか知っているから、

だいぶブン回して乗っているらしい・・・なんて武勇伝も。

悔しいような、気が済んだような

なんとも複雑な気持ちになった覚えがあります。

 

私はこの子のかわりに、中古のHONDA BROSプロダクトワンを連れてきたんですが

このモンスターのローンの残債、この後3年間きっちり支払いました。

手元にバイクが無いのに(苦笑)

 

無鉄砲だった私に、

お買いものは計画的に!と教えてくれた・・・GSX-R1100。

勇ましくもほろ苦いモンスターマシンの思い出でございます。