十六歳、高校一年の春休み
今は知る人ぞ知る、片岡義男の赤い背表紙の単行本が
(出版社違いだと、青い背表紙もある)
高校時代のバイブルでした。
シリーズを次々に読んでは、小説に描かれている恋愛に・・・
というよりもそこに登場する、格好良い大人のオンナに憧れていました。
「彼のオートバイ 彼女の島」の冬美のマネをして
雑誌の文通希望のコーナーで、バイクの後ろに乗っけてくれる人を
探して会いに行きました。今考えると、ちょっと大胆すぎたかな。
(今よりもずいぶんと世の中が平穏だった時代のことです)
地元には存在しない(笑)三車線のバイバス。
赤と白の綺麗なバイクの後ろから見えた
燃えるような夕焼けと、胸に響くエンジンの鼓動。
まるで飛んでいるかのような、あのスピード感。
「だれかに乗せてもらうのではなく、自分で運転してみたい!」
私のモーターサイクルダイアリーの、これが一番最初のページ。
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