イタリア人?に教えられて梅の木を買う
ちょっとまえの土曜日
近所のホームセンターでパッと目を引いた一角が。
近づいてみたら盆栽仕立の梅の鉢が並んでいました。
今の時期、庭に咲く花が少ないので寂しい心の隙間から手が出ます。
そっと値札を確かめてみる。1580円なり。
何年も咲かすことができれば一年草よりお値打ち。
でも、今年限りで枯れてしまえば高い買い物になる。
蕾のたくさんついた梅の鉢、あれやこれやと手に取っては迷い
タグに書いてある手入れの仕方を読んでは台に戻してみたり。
レジに向かってはまた、引き返したり。
去年はバラも咲かせたし、梅もおんなじバラ科だし何とかなるだろう!
紅白に咲き分けた梅の写真が付いている鉢を買ってみようかな♪
持ちあげて歩き出したところで、知らないおじいさんが話しかけてきました。
「それは“思いのまま”だね。絞りの花が咲くの。うちにもあるんだよ。」
・・・なんとも気恥ずかしいような、夢見がちな名前の梅だったのですな。
おじいさん急に小声になり、
「あなた、梅が好きなの?手入れはできる?
そういうふうに小さく盆栽に仕立ててあるものは
来年も咲かせるのは難しいと思うよ。
もう少し予算があるならば、別の店でもっと大きな苗木を買った方がいい。
それに、何年か育ったものでないと紅白に咲き分けないかもしれないんだよ。」
おじいさん忠告ありがとう。これ買うのやめるわ(笑)
来年咲かないのでは、お金の無駄になってしまいます。
花と木を愛してきた先人の経験と知恵には、
素直に従うことにしている今日この頃。
それからしばらく、店先で庭木談義をしていたのですが
そのおじいさん、私の買い物を邪魔して悪いとでも思ったのか?
「こんど一緒にいい塩梅の“思いのまま”を花木センターに買いに行こうか。
そしてお食事でもいかがですか。ほらあの車で。」
ピカピカの最高級ラグジュアリーサルーンです。
聞けば地元の一部上場企業OB。悠々自適のリタイア暮らし中だとか。
身のこなしのスマートな紳士。中身はイタリアンって感じ。
どんな女性でも、そこに女性がいたら声をかけるのが
イタリア人のマナーだそうですからね。
(テレビでベリッシモさんがそう言ってました)
後日、ベリッシモおじいさんに言われたとおり
すでに大きめに育った“思いのまま”をジョイフル本田に買いに行きました。
子どもたちと一緒にジョイフル2のパスタ屋でお食事もしてきましたよ~。
トマトのリゾットとデザートのティラミスがベリーグーでした。
土が疲れてるみたいだったので、買ってきてすぐに鉢増し。
蕾がほころんできましたよ!開花はもうすぐ。
花が終わったら庭に定植する予定。
剪定をうまいことやって、来年も綺麗に咲かせることが目標です。
今のところ、白い蕾がひとつも見当たらないのがちょっと・・・不安です。